ネコ育チャレ:ひろさんニューヨークに住む
◆セッション5「本日2件目の事件発生です」
どうも。ひろさんです。
前回は、ひろさんとワンちゃんがジャマイカ駅と言うところで、黒人の2人組に仕掛けれられニューヨークの危険体験をお話しました。
正確に言うと、ワンちゃんがトイレから出て行ったところをひろさんが襲われたので、ワンちゃんは襲われてはいません。
と言うことで、今回も同じような「経験」の話をします。
今回の事件は、3時間前の「トイレ強盗未遂事件」の経験を生かすことができたおかげで、難なくクリアできました。
「3時間前の経験を生かすことができた」ということは、そうです、
同じ日に同じような経験をもう一度したんです。
でも2回目はジャマイカ駅事件のような身の危険を感じるような程度ではありませんでしたが、ひろさんのニューヨーク格言
「言ってやれ! 感情は日本語でも通じる!」
の有効性を立証できる出来事ではありました。
ひろさんとワンちゃんは、ニューヨークシティ・マンハッタンとハドソン川を挟んだ対岸の街にアパートを借りました。そこはニュージャージー州のホーボーケンと言う街です。
ひろさん達はこのアパートに入居するために、貸主のダウさんという人と15時にアパートの前で会う約束をしていました。
マンハッタンの交通のハブステーションの1つであるペンシルバニア駅(この駅の上に、かの有名なマジソンスクエア―ガーデンがある)に到着したのが11時頃。
駅の周辺はまさにニューヨーク!です。テレビで見たそのままのニューヨークです。周りをすこし歩いて「キタ~!アメリカにきた~!」という感じで、ジャマイカ駅で少し憂鬱になっていた気分が吹っ飛びました。
気が付けば12時を少し回ってお腹も空いてきました。
当初はペンシルバニア駅の辺で昼ご飯を食べてからニュージャージーに向かう予定でしたが、ニュージャージーに行ってから昼食をとることにしました。
というのは、持っているゴロゴロバッグが邪魔な事が一つ。
もう一つは、切符を買うのに手間取ったり、地下鉄を間違えたりして、約束の時間に遅れない用心のためです。ひろさん達は、ニューヨークに「住む」ためにアメリカに来たので、ニューヨークでは公共交通機関で移動をし、タクシーはどうしようもない場合にだけ使うことと決めていました。
案の定、切符を買うときに少し手間取りましたが13時前にホーボーケン駅に着くことができました(何にもトラブルが起きなければ、通常は30分で着ける距離です)。
ホーボーケン駅は古い駅でした。地下鉄の駅なので地上には階段を上がるのですが、その階段は、ひろさんが借りたアパートに行く側にでる方と、反対側にでる方の2つしかありませんでした。
階段は狭くて、急こう配で、ひろさんは重くて大きなゴロゴロバッグを待ちあげながら地上に出ました。
駅前の歩道はレンガを敷き詰めて作っているものでしたが、その敷いているレンガがデコボコでゴロゴロを引っ張るには不向きな歩道でした。Googleの地図を思い出しながら駅からアパートに向かおうとした時でした。
駅の壁にもたれかかっていた白人、身長190㎝くらい体重は90㎏くらいの、なんかシャブ中のような奴がふらふらした感じで近寄ってきました。
どこから来たんだ?
チャイニーズか?
金くれよ、って言ってきました。
ひろさんは、ジャマイカ駅の事があるので、気分は戦闘モードに入っていました。
ひろさんは相手をにらみつけて言ってやりました。
「あっちに行け。ばかやろう!」
*ひろさんが関東弁でお話ししていますので、まだ余裕があります。トイレのような隔離された場所でもありませんので、ジャマイカ駅に比べれば危険性はかなり低い場面でした。第一この時はトイレではないので、ひろさんはちゃんとズボンをはいていましたので(笑い)その分の余裕もありました。
そしてワンちゃんを促してその場を離れました。
そいつは、追ってきませんでしたので、この事件はそれで無事に終わりました。
ワンちゃんは平和主義者で、体も細いのですが、身長は185㎝あります。底の厚いレインスニーカーを履いていましたので190㎝くらいにはなっていたこともよかったのかもしれません。
ひろさんは、「やっぱりな」と「黙ったら負け。日本語言ってやれ!」は効果がある、と実感しました。実感はしたんですが、確信までには至りませんでした。
確信に変わるのは、実は「数日後」のことなんです。
By Hiro
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