ねこチャレ「ネコの皮をかぶった犬。それが問題だ」

◆チャプター8「ネコの皮をかぶった犬。それが問題だ」

ヒロ:このステップは、今までのステップで実行した工程の再認識をし、次のステップ「6.実現子の策定」で実現子が実現する目標を策定するステップです。

ヒロ:山田さんこのステップは大きい意義あるステップなんですが、具体的実現目標を策定すること自体はとっても簡単です。

山田さんはこれまで行ったステップのつながりを覚えてらっしゃいますか。そしてこれから行っていくHKMのイメージを持ってらっしゃいますか。

山田:はい。事あるごとにヒロさんが「まとめ」をしてくれていますし、今後のことについてもこのステップの「意義」のところで前倒しで教えていただきましたのでよく理解していると思います。少し前に戻って見直した方が良いでしょうか?

ヒロ:いえいえ、それには及びません。私は結構しつこい、と言うか心配症と言うか、社員教育歴20年と言うか、またすぐに繰り返して説明をしますから。

 

ヒロ:ここでやることは、「4」で設定した「改善目標」と「2」で決めた「活動テーマ」を使って、「問題を解決できた自分」への賛辞を考えるだけです。

作り方です。

まず「4」で作った改善目標数値と目標達成期限を確認します。

次に、「2」で作った「ワクワク改善テーマ」で活動の方向性と手に入れられるご褒美を確認します。

これらをキーワードとして

「自分の直感を使って改善期限内に目標が実現された結果、改善活動テーマが達成された。これは素晴らしいことだ」と賞賛する文章を作るだけです。

ヒロ:それでは山田さんステップ5「具体的実現目標の策定」をしてください。「4」で作った改善目標数値と目標達成期限はなんでしたか?

山田:「改善目標は“体重5kg減。標準体重オーバー率マイナス8%で27%です。期限は3カ月後です。」

ヒロ:では「ワクワクネコのお土産」はなんでしたか?

山田:「ワクワク カロリーのマイナス成長で健康ゲット!ついでに出世もゲットしちゃうぞ!」です。

ヒロ:改善目標を見事達成したご自分に対して最高の賛辞をおくってください。

山田:「よくやった・・・・」

ヒロ:もっと褒めましょう。例えば、ノーベル賞並みの快挙だ!くらいの。

山田:「ノーベル賞まではいかないですよ。

すごいぞ!よくやった!」ではどうでしょうか。

ヒロ:山田さんは遠慮深い方なんですね。では、それらの語呂を合わせながら文書にしてみてください。

山田:「『カロコンで3カ月後体重オーバー率8%改善。健康GET間違いなし。すごいぞ!よくやった!』くらいですか?」

ヒロ:カロコンってカロリーコントロールのことですね。飾りは有りませんが、完璧ですね。

 

**********トピック ****************

☆認知的不協和(にんちてきふきょうわ)

HKMが「楽しい」や「ワクワク」や「お気楽♪」が好きなのは、認知的不協和を発生させないための工夫でもあるんですよ。

認知的不協和とは人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えたときに覚える不快感のことを言います【出典:Wikipedia】。

つまり、改善すると自分や自分たちに良い事が発生し楽しくなる。でもいざ改善進めてみて、「改善は結構、困難そうだ。努力も必要そうだ」などのマイナス面を意識すると、不愉快になります。これを認知的不協和と言います。認知的不協和を感じたときに人間は不愉快を低減するため「簡単な方の認知を変更」して不愉快は状況を解決しようとするそうです。

問題解決の場面で言うと改善対象の問題を「そんな問題はもともと無かった」と言うことにしてしまうと言うことです。

ネコ育はお気楽問題解決なんで認知的不協和は発生しませんよ。

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つづく

By Hiro

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