「美咲ちゃんモヤモヤする」

HKM例題集 第1話 ネコ

◆チャプター20「美咲ちゃんモヤモヤする」

ヒロ:はい。これですべて今回の問題解決活動=ネコは終わりました。

それでは、わたしはこの辺で失礼します。

美咲:ヒロさん待って下さい。わたしはまだ終わっていません。ヒロさんに提案がありますし、教えて欲しいことがあるんです。

ヒロ:何でしょう?

美咲:ほら、今回の問題解決の「成果」のところでの「スキっとしない」ことの説明をして欲しいんです。

「トラはブサネコのままなので『広田まねきネコの法則』が実現していないのに、広田君は以前に比べて2倍うちへ来るようになった」理由です。

あの時ヒロさんならば説明できるかもしれないと言っていたじゃないですか。その話をしてください。それをしないで「じゃぁね。帰ります」ってひどいですよ。

ヒロ;忘れていました。ちゃんと説明しましょうね。

美咲ちゃんスキっとしないのは、

「美咲ちゃんが考えていたストーリーと、実際に発生したストーリーが違っていたのに効果がでた」と言う事でしたね。

 

図にまとめるとこんな感じになりますね。


◆美咲ちゃんが考えていたストーリー  前提:「広田まねき🐈の法則」

トラを可愛くする活動

トラがかわいくなる 

トラが「広田まねき🐈の法則」を充たす 

「広田君の訪問回数 『1回/月』が『4回/月』になった」 

 


◆これに対しての実際の結果    前提:「広田まねき🐈の法則」

トラを可愛くする活動

トラがかわいくならなかった ×

「広田まねき🐈の法則」が成り立たない ×

「広田君の訪問回数 『1回/月』を『2回/月』になった」 

 


◆【不安・スキットしない理由】

「自分が考えていた問題解決策が全部失敗したのに効果が出た」

「だから今の効果はタマタマだ。効果は消えてしまうに違いない」

「これからも広田君が来てくれる納得理由が見つかれば、うれしい」


美咲:そうですそうです♡

ヒロ:これの原因は3つ考えられます。

少し難しく言うと

1つは「因果関係の錯誤」と言う現象が発生した。
2つ目は「広田まねきネコ🐈の法則」は法則では無く仮説にすぎなかったこと
3つ目は広田君と美咲ちゃんのあいだに言葉の恣意性(しいせい)のモンダイと言う現象が発生した、と考えられます。

美咲: ❓❓❓ もう少し易しくいってください。

ヒロ:はいはい。大丈夫ですよ。

美咲ちゃんが考えていた広田君ゲットの筋道と、現実に広田君をゲットした過程の中で共通点は2つ有ります

1つは、当然に「広田君ゲット」と言う結果です。

2つ目の共通点は「ネコ育活動をした」と言う事です。

 

確かに目標の「4回」と実際の「2回」と言う「結果」に違いはありますが、実質的には違いはありません。

「4回」と言うのは「4回来たら条件が満たされて何かが起こる」様な意味を持つ数字ではなく、単なる美咲ちゃんの希望です。

ですのでその4回と言うのは「以前に比べて来る回数が増える」と言う意味だと考えていいと思います。従って結果の「4回と2回の間」には実質的には差が無いと言っても良いと思います。

従って「美咲ちゃんの思っていた筋道」と「実際の筋道」を図にしてみると最初と最後は同じです。

ネコ育をした」【原因】➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡「広田君が来た」【結果】

美咲:ふんふん。

 

ヒロ:さらに、美咲ちゃんは「広田まねきネコ🐈の法則」が働かなかったと言っていますが「広田まねきねこの法則」今回もちゃんと動いたと考えられます。

そうすると、図にするとこのようになり、美咲ちゃんの考えていた経路と実際に起きた経路は全く同じものになります。

ネコ育をした」【原因】➡➡「まねき🐈法則OK」➡➡「広田君が来た」【結果】

美咲:え~

つづく

By Hiro

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