HKM例題集 第1話 ネコ育
◆チャプター１５「美咲ちゃんはネコパンチの効果を確かめた」
ヒロ：早速、３か月間の「ネコ育＝モンダイ解決活動」の成果を確認してみましょうね。
効果の確認は２つの事で確認するんですよ。
１つ目は「モンダイ解決目標」の効果を確認します。
２つ目は「実現子測定指標」の向上について確認をします。
美咲：なるほど。ここで「指標を作ったこと」が役に立つんですね。
ヒロ：その通りです。
それでは、まず「モンダイ解決目標」の達成を確認してみましょう。
「モンダイ」の測定指標は
「広田君が美咲ちゃんの家というか三崎家🏠に来た回数」でしたね。
そして３か月前の広田君の訪問回数は
「月に１回」でしたね。
さあ美咲ちゃん。広田君の訪問回数は向上していますか？
美咲：それについては少し質問があります。
今回のネコ育については、３カ月で活動をするということは、３カ月でトラを「かわいくする」ということですよね。そうすると「ネコ育の効果があったのがどうか」というのは、あれから３カ月が経過する、明日以降にしか測れないんじゃないでしょうか？
ヒロ：ほー・・・美咲ちゃん。美咲ちゃんは自分の頭でものごとを考えるようになったんですね。ヒロさんは満足です。
モンダイ解決活動の「目標実現の期限」は「効果発生」を含んだものとして作ります。だから今回のネコ育も同様にしました。
でも今回の美咲ちゃんのやったネコ育に関しては、今美咲ちゃんが言ったような傾向が強いですね。
でもトラは３カ月たったその日に突然「かわいく」なる訳ではありません。
ネコは少しずつ育ってきますので、育った程度によって効果が出てくることが多いんですよ。ダイエットや英会話の修得を目指したモンダイ解決活動＝ネコ育を考えればわかりますね。
仮にスイッチをパチン！と入れるように一気に効果が出たとしても、効果を測るには特に問題はありません。
ネコ育の期間を「３ヵ月」と決めても、それは一応の区切りとして決めただけです。ですのでそれが３．１か月になっても、３．２か月になっても４カ月になっても問題はありません。そこ間に実測したり又はその「0.1ヵ月・0.2ヵ月」の間の成果をもとに推論して数値を算出すれば良いだけです。
HKMはネコ育を実施する人の「モンダイ解決能力＝ネコ育能力」を向上させることを直接の目的としているのでそれ以外の、例えばこのような活動期間についてもとくにこだわりはありませんのでお気楽に考えてもらえばいいですよ。
それにしても美咲ちゃんのネコ育能力は確実に上がってきているようですね。
さあ、ではトラのまねきネコ力は上がりましたか。
美咲： 広田君訪問回数は３カ月で５回です。
平均回数は「５回÷３カ月＝1.66回／月」になって、効果は「1.66倍」になりました。
でもこの最近は「２か月で４回」来ているんです。
なので、ヒロさんが言っていたようにこの最近の２か月間をもとに予測して数値を出すとすると、「４回÷２カ月＝２回／月」となり、効果は「２倍」になっています。ちょっとヤバイくらいです。
ヒロ：ひゃ～。すごいですね。「ネコ育」は効果バツグンですね。
美咲：メガネコパンチです。にゃ～。
ヒロ：では次に「実現子測定指標の向上」による成果の確認をしましょう。
確認の仕方は３段階です。
①３か月前の測定指標の数値の確認
②ネコ育後の測定指標の数値の確認
③「①」と「②」の比較をしての成果の確認
です。
ヒロ：それではまず、美咲ちゃんが考えてくれた実現子の測定指標と３カ月前の測定結果を確認しましょう。
美咲：それぞれの「実現子」と「測定指標」と「３カ月前の測定数値」は下に書いた通りです。
【実現子】 【測定指標】 【３か月前】
①ネコを知る・・・・・・・・・・ ネコノートのページ数 「０」ページ
②広田君のネコの好みを知る・・・ 広田君への質問票数 「０」枚
③トラの協力を得る・・・・・・・ トラと過ごす時間 「夜６時間／日」
④トラを可愛いく育てる・・・・・ トラの訓練時間数 「１０」時間
ヒロ：それでは次に今回のモンダイ解決・・・ではなく、ネコ育後に指標を測定した数値＝「現在の数値」はいくつになっていましたか。
美咲：それぞれの実現子の測定指標の現在の数値は次のようになっています。
【実現子】 【測定指標】 【現在の数値】
①ネコを知る・・・・・・・・・・ ネコノートのページ数 「３０」ページ
②広田君のネコの好みを知る・・・ 広田君への質問票数 「５」枚
③トラの協力を得る・・・・・・・ トラと過ごす時間 「7.5時間／日」
④トラを可愛いく育てる・・・・・ トラの訓練時間数 「１５」時間
ヒロ：こちらの指標もかなり増えていますね。よく頑張りましたね。
それでは最後に３カ月前の数値と現在の数値を比べてどのくらい測定指標が向上したかを確認してみましょう。
美咲：はい。わかりやすいように表にしてみます。
NO 測定指標 ３か月前 現在 ネコ育度
① ネコノートのページ数 ０ページ ３０ページ ０は１ページ考えて ３０倍
② 広田君への質問票数 ０枚 ５枚 ０は１枚と考えて ５倍
③ トラと過ごす時間 平均６時間 7.5時間 １．２５倍
④ トラの訓練時間 １０時間 １５時間 １．５倍
①番と②番の「０」を「１」と考えて、というのは３か月前の測定した数値が「０」だと比べる時に「『０』（ゼロ）の何倍」となってしまい、比べることができないのでそういう風にしました。
ヒロさんにはHKMでは「『０』でも問題ない」と言ってもらっていたんですけど、ネコ育のための行動を「どの位実行したのか」を測定しなくては意味が無いと思ったんです。
それに「０」も「１」も「少ないと言う意味では」あんまり変わんないし、いざとなったら「活動前にも少しやっていた」と言う事にすればいいと思ってたんです。
まずかったですかねぇ？
ヒロ：全然まずくないです。逆に「たいへんよくできました」のスタンプをいっぱいあげたいくらいです。
モンダイ解決・・・じゃない、ネコ育の極意は、
自分の頭で「何かを考えること」です。
それに最後の理由が「お気楽～♪」で大変よろこばしいです♪♪
ヒロ：ネコ育＝モンダイ解決活動の「効果の確認」はできました。
美咲ちゃんが目指した「モンダイ解決の目標」には届きませんでしたが、モンダイは５０％も解決しましたね。
美咲：はい、とってもうれしいです。
よくお母さんに「ぽ～としていないで勉強しなさい」って子供のころから叱られ
ていましたが、HKMでは妄想すると効果が出てくるのがすてきです。
妄想も使いようによっては役にたつもんですね。
モンダイ解決って思っていたよりはとっても簡単ですぅ～♪
by Hiro
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